入浴による温熱療法
温熱作用、水圧作用、浮力作用
温熱作用
湯船につかると体温が上がり、皮膚の毛細血管が広がって血流が良くなります。それにより体内の老廃物や疲労物質の除去、コリがほぐれ疲れが取れます。また、内臓の働きを助け、自律神経をコントロールする作用もあります。腎臓の働きもよくなり、利尿作用がはたらきます。そして、入浴の仕方によってはヒートショックプロテイン(HSP)が生成され、細胞が活性化し、免疫力アップも期待できます。
水圧作用
湯船につかると水圧でウエストが3~5㎝も細くなるほどで、体の表面だけでなく、皮下の血管にも加わります。この圧力で、足にたまった血液が押し戻され、心臓の働きを活発にし、血液やリンパの流れをよくします。また、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。
浮力作用
プールや海に入ると体が浮くように、湯船でも浮力が働いて、体重は普段の9分の1~10分の1程度になります。普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。その他、好みの入浴剤を使ったり、湯船の中で腹式呼吸をする、音楽を聴くなど、ちょっとした工夫でリラックス効果もあります。
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